姿勢と噛む力
私は幼稚園の校医を長いこと努めさせてもらっています。
毎年検診に行くだけでなく、必ず園児と保護者の方に歯や噛み合わせの
お話をさせてもらっています。
噛む力、つまり将来的な歯並びと密接な関係があるのです。
早いお子様は永久歯が生えてきますが乳歯しかないお子様も多いです。
虫歯は年々減少していて大変良い傾向にあるのですが、歯並びの悪さは
年々ひどくなる一方です。
歯並びが悪いのは、遺伝のみが原因ではありません。
姿勢と歯並びは密接な関係があるのです。
床に着いていますか?
噛む力が発揮できないと、歯並びはよくなりません。
椅子が高すぎる場合は、床に電話帳やマンガ本など厚めの本を
置くと足台になります。
必ず地面と足の裏が密着していて、踏ん張れることが大切です。
大人用の机を使っていて、椅子と机のバランスが悪くはないですか?
少し前かがみの状態で食事が取れる姿勢がとれるように
気をつけて下さい。
歯並びと食事の関係は、多くの方が認識されていますが、
いきなり「硬いもの」を食べさせようとするお母様が多いです。
顔が横を向いたままテレビを見ながらではこれまた充分な噛む力は
発揮できません。
人間は前を向いた時の噛む力と、横を向いての噛む力では
かなり違いがあるのです。
食事中はできればテレビは消して、子供と話をしながら楽しい食卓にして下さい。
岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック 院長中野 浩輔
- 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
- 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
- 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
- 平成4年4月 なかの歯科クリニック を開設
当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。