歯医者のトイレ その2

開業時に和式トイレを選択して大失敗した私はあるときに、
待合室のトイレの大改装を決定した。
まず予算付けをしようとして、大盤振る舞い!
で予算100万円と決めた。
豪華ではなくても、なるべく清潔感を出そう、
気持ちよく使ってもらえるトイレにしたいと考えた。
設計士と相談したイメージとしては、水タンクのない洋式トイレで
ウォシュレット付。
ウォッシュレットについてはスタッフから賛否両論あったのだが、
銀座でのあの体験が強烈なトラウマとなっていた私には、
当時あれがないと生活できないとまで感じていた。
そしてウォシュレットの存在は強引に主張した。
スイッチ類は小さいお子さまの手が届きにくい少し上方に。
内装はエコを意識して、健康に配慮して自然素材を多用、
健康に有害な物質は決して使わない。
インテリアはあくまでもナチュラルに!アクセントに
アジアンリゾートでよく見かける小物を配置する。
トイレだけなので、大枚100万円だせば、少しは豪華に
イメージ通りできると考えていたら、ここでも私の読みは
大変甘かった。
和式から洋式に変えるためには、建物自体を大きく壊さないと
いけないこと、そのために工事の日にちも時間も、
そしてお金も、とてもかかることがわかった。
結果として、平成14年7月21~23日、思い切って医院を3日間休診にして、
120万円のお金をかけてトイレの改装を行った。
全体のイメージは、当初の打ち合わせ通り完成した。
しかし120万円の投資では、決してマスコミに登場するような
豪華やトイレや奇抜なトイレは作ることはできなかった。
やはり200万、300万、いや500万掛けるべきだったか。
ベンツに乗るよりは患者様用のトイレにお金を!!
お金の掛け方が中途半端だったかと?少しだけ後悔したが、後の祭り!
でも無い袖は振れないのよね!!
それより新しいトイレをいかに清潔に患者様に気持ちよく
使って頂けるか、スタッフと何度も相談をするであった。
岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック 院長中野 浩輔
- 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
- 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
- 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
- 平成4年4月 なかの歯科クリニック を開設
当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。